10 Apr 2017
4月11日「あさイチ」では新生活を応援ということで、オーブントースターを使った時短で簡単な料理をご紹介。
パンを焼くときに使うだけじゃもったいない、トースター使いの達人がいろんな活用術を伝授。
お弁当作りに便利な一度に複数のおかずを作る”みきママ”の時短ワザや、フレンチシェフ直伝・絶品ローストビーフの作り方、簡単にできるパンの作り方など、今よりもっとトースターを使いこなすテクニックが満載です。
ローストビーフの作り方
トースターでのレシピ開発に挑戦してくださったのは、フレンチシェフ宮崎慎太郎さん。
ヨーロッパのレストランガイドで一つ星を獲得したスゴイ方です。
トースターは800wを使用。
網からヒーターまでの距離は約8cm。
牛肉は厚さ4cmがベスト。
約250gでちょうど良い火の通り具合に。
●材料
牛もも肉 250g
(できれば高さ8cm、幅12センチに切り揃えるとベスト)
マッシュルーム 2~4個
塩・こしょう 適量
オリーブオイル 適量
1⃣牛肉にたっぷりめに塩・こしょうをふる
⇨30分間室温においてなじませる
2⃣アルミホイルは2重にする
(熱をやわらげるため)
⇨マッシュルームを2mm幅にスライスする
⇨アルミホイルの上にマッシュルームを肉全体を包むように並べる
(肉の下に敷き、上にものせる)
⇨オリーブオイルを全体にかける
⇨アルミホイルでしっかり包む
(水分を逃がさないように包む)
マッシュルームは付け合わせで使います。
肉とアルミホイルに挟まれて加熱されるので、温度が緩やかに上昇するためうま味がアップします。
3⃣トレイにのせて、5分間加熱する
⇨トースターの中で20分間おく
(余熱で調理、トースターの扉は開けない)
2回に分けて加熱するのがポイント。
一気に加熱すると肉のまわりが焼き固まり過ぎて、ストレスがかかった状態になり肉がパサパサになりやすいんだそう。
《トースターの特徴》
❶庫内が狭い
ヒーターと食品の距離が近いため、短時間で高温になり焼き目がつきやすい
❷高温を維持
ヒーターが消えても扉を開けなければ高温を維持できるので、余熱で調理可能
4⃣取り出してアルミホイルを開く
⇨上にのっているマッシュルームを下におとす
2回目の加熱で肉に焼き色をつけるので、マッシュルームはアルミホイルの方におとしておきます。
5⃣再び3分間加熱する
(焼き色をつけたいので、アルミホイルは広げたまま)
⇨トースターの中で15分間おく
(余熱で調理、トースターの扉は開けない)
肉の中心温度が56~58℃になるのを目指します。
マッシュルームの水分と肉のうま味が絡み合ったソースをかけて完成。
※トースターのワット数が大きかったり、網とヒーターの距離が短い場合は、マッシュルームの層を厚くするのがおススメだそう。
みきママ流
時短お弁当の作り方
●お弁当の下準備
📌ピラフ
※生米だけは水に30分間浸しておきます。
●材料
冷凍シーフードミックス 60g
米 1/2合
(洗って40℃のお湯に30分浸ける)
赤パプリカ 1/8個
顆粒コンソメ 大さじ1/2
熱湯 90ml
バター 5g
パセリ(みじん切り) 少々
①熱湯でシーフードミックスを急速解凍する
②アルミホイルを大きめに広げる
⇨生米を広げ
・赤パプリカ
・顆粒コンソメ
・バター
をのせる
⇨熱湯を加える
⇨アルミホイルを折りたたむ
(汁や蒸気が漏れないように、フチも2、3重に折りたたむ)
📌フライドチキン
●材料
鶏もも肉 1/5枚
顆粒コンソメ 小さじ1/4
ブラックペッパー ふたつまみ
マヨネーズ 小さじ1
コーンフレーク(無糖) 6g
①鶏肉は火が通りやすいようにうすく切り広げる
⇨アルミホイルに広げる
(くっつき防止のため、アルミニウムはくしゃくしゃに)
⇨顆粒コンソメとブラックペッパーで下味をつける
⇨マヨネーズをぬる
(油の代わり)
⇨コーンフレーク(無糖)を手でつぶし、鶏肉にまぶす
(衣の代わり)
📌フライドポテト
●材料
じゃがいも 1/2個
サラダ油 小さじ1
青のり 小さじ1/2
鶏がらスープの素 ふたつまみ
①じゃがいもをくし型に切る
⇨アルミホイルに広げる
(くっつき防止のためアルミニウムはくしゃくしゃに)
⇨油をかける
📌グラタン
●材料
ウインナー(3等分の輪切りに) 1/2本
ほうれん草 1本
(よく洗い、2cm幅にちぎる)
マカロニ(3分ゆでタイプ) 5g
薄力粉 小さじ1
牛乳 大さじ2
顆粒コンソメ 小さじ1/4
ピザ用チーズ 5g
①アルミのカップに
(牛乳が漏れないように、アルミカップは3重に)
・牛乳
・マカロニ
・ウインナー
・ほうれん草
・顆粒コンソメ
・薄力粉(最後にのせる)
を入れる
(小麦粉を最初に混ぜると焦げてしまうので,途中でかき混ぜる)
📌ピクルス
●材料
きゅうり 1/7本
にんじん 1/12本
塩 ひとつまみ
酢 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
顆粒コンソメ ひとつまみ
こしょう 少々
かつお節 少々
①アルミホイルを広げる
⇨細切りにしたにんじん・きゅうりをのせる
⇨塩をかけ、揉みこむ
●全部を一緒にトースターで焼く
(約30分)
※1000wのオーブントースターを使用
《各おかずの配置場所》
●ピラフを縦におく(左側)
●フライドチキンは右の一番奥におく
●グラタンとピクルスは一番手前におく
●フライドポテトは真ん中におく
トースターは位置で温度差があるので、ヒータ―に一番近い真ん中部分が一番高温になります。
一番火が通りにくいじゃがいもを真ん中におくのがポイント。
①最初はピラフだけ先にのせ、5分間加熱する
⇨5分経ったら、他のおかずものせて加熱する
②12分経ったら、手前のグラタンをかき混ぜる
⇨チーズをのせる
⇨彩りアップのために、ほうれん草を上にもってくる
③②と同時(12分後)に、ピクルスを取り出し
・酢
・砂糖
・顆粒コンソメ
・こしょう
を加え、よく混ぜる
(ピクルスはこれで完成)
④ピクルス以外はあと10分強加熱する
ピラフはアルミホイルの上部をハサミで切ってみて、水分が残っていなければ炊きあがり。
⑤ポテトには
・青のり
・鶏がらスープの素
をかける(のり塩チップス風)
※安全のためにその場は離れず、庫内の様子に気をつけてください
(ただし火を使わないので、加熱中も他の作業は可能です)
※カップやシートはアルミ製を使うこと。
シリコン製のカップやクッキングシートはNG。
トースターで簡単手作りパン
●材料 6個分
強力粉 200g
砂糖 大さじ1/2
塩 小さじ1/2
水(常温) 120g
インスタントドライイースト 小さじ1/4
白ゴマ油 大さじ1
(オリーブオイル・サラダ油・溶かしバターなどでもOK)
①ポリ袋に
・強力粉
・砂糖
・塩
を入れて、よくふって混ぜる
②①に
・水に溶かしたドライイースト
・油
を加える
⇨袋を膨らませた状態で、口をしばる
⇨再びよくふって混ぜる
⇨2~3分間ふって、ひとまとまりになったらOK
③袋の空気を抜いて、再び口をしばる
⇨室温15℃に8時間おいて発酵させる
(約2.5倍に膨らむのが発酵完了の目安)
番組ではジップロックの容器に入れて膨らみ加減を判定していました。
朝食べるときは夜のうちに仕込んでおけばOK。
《発酵の目安》
●室温15℃ 約8時間
●室温20℃ 約6時間
●室温25℃ 約4時間
●冷蔵庫の野菜室 約12時間
※発酵させすぎるとパサパサになるのでご注意を。
④袋をハサミで切り広げる
⇨膨らんだパン生地を潰さないようにカットする
(カットする道具にはくっつき防止のためうすく油をぬっておく)
⇨広げたアルミホイルにそっとのせる
(くっつき防止のため、アルミホイルにうすく油をぬっておく)
⇨パン生地の上にアルミホイルをかぶせる
(このアルミホイルにもくっつき防止のためうすく油をぬっておく)
⇨「パン」と「上にのせたアルミホイルの上」に、霧吹きで水をかける
⇨トースターに入れて15分加熱する
《水蒸気の効果》
・パン生地の乾燥を防ぐ
・表面と内部の食感の差が生じて、パリッと仕上がる
上のアルミホイルはパン生地の下部分に焼き色がついたらはずします。
パンをふっくら焼く一番のポイントは「下からの熱」。
上へパンを膨らませる「窯伸び」が重要。
「窯伸び」の目安がパンの下部分の焼き色。
下部分に焼き色がついたら、アルミホイルをはずす。
膨らみはじめた段階でアルミホイルをとってうしまうと、中まで火が通らないうちに上だけ焦げてしまうので。
⑤アルミホイルをはずし、1~2分焼く
(表面にこんがり焼き色をつける)
1300wのトースターなら焼き時間15分ほど。
860wなら焼き時間18分ほどでしっかり焼けます。
番組公式サイトはコチラ→あさイチ
あさイチ流
トースターの掃除法
●みかんの皮を使う
《みかんの煮出し汁の作り方》
❶みかんの皮と水を鍋に入れる
❷フタをして弱火で15分間煮る
❸冷ましてから、こして使う
みかんの皮に含まれる「リモネン」が油によく効くんだそう。
《使い方》
❶ヒーターの部分をアルミホイルで保護する
❷汚れた部分にキッチンペーパーをあてる
❸みかんの煮出し汁を霧吹きで吹きかけて、しばらく放置
❹10分後スポンジでふき取る
それでも落ちない頑固な汚れには、くしゃくしゃに丸めたアルミホイルで力を入れずに軽くこすります。
(※説明書に従って金属NGの場合は使用を控えてくださいとのことでした)
金属製のたわしやスポンジの硬い面はNG.
重曹やセスキ炭酸ソーダなどは黒く変色する場合があるそうです。