7 Jan 2017
1月7日「きわめびと」は決断力の特集。
人は毎日無意識のうちに何万回もの選択をしていると言われています。
そんなとき大事になるのが『決断力』。
今日のランチでなにを食べるか、はては人生の岐路に立たされたときになにを選ぶか人生のいろんな場面で選択を迫られますが、決断力を鍛えて自分らしく後悔しない人生を歩んで行きましょう。
優柔不断な自分には今日でさよならです!
今回の教えて下さるのは慶応義塾大学教授・印南一路先生。
政策や車選びなどあらゆる場面での決断力を研究されているそうです。
先生によると
「優柔不断は性格ではなくて、トレーニングによって決断力は上げられる」
とのこと。
番組ではカラオケと結婚相手選びを例にして、
具体的に決断力を上げる方法を紹介していました。
選択肢が多くて困る場合
選択肢が多くて決め切らないということ、よくありますよね。
カラオケを例にして、決断力を上げるトレーニング方法を紹介します。
『全自動選択機』方式
あらかじめ考えておくべきことを十分事前に考えその場では『自動的に』決定できるように用意しておく方法。
カラオケだと
・誰と行くか
・人数は何人か
・自分が歌う前に歌った人の選曲の感じは明るめか暗めか
の順番で選んでいきます。
例えば「友人と行く」「人数は多い」「前の人の選曲は明るい」なら『アニメソング』を選択するとか。
例えば「職場の人」「少ない人数」「前の人の選曲は明るい」なら『懐メロ』を選ぶとか。
このパターンでいうと8通りの選択ができます。
8通りといっても8曲かっちり決めておくのではなく、ジャンルを決めておく程度でもOK。
これを事前に決めておくことで、その場であーでもないこーでもないと何十分も悩むという”優柔不断の典型”になることは避けることができますね。
先生によるとこれは『熟慮即決』というそう。
『熟慮即決』とは
あらかじめ決められることを決めてしまい、現場での判断を限定すること。
ランチを食べるときにも応用可能。
・誰と行くか
・昨日はなにを食べたか?
・給料日前か
などで選択パターンをあらかじめ決めておけば、決断するのがだいぶ楽になりますね。
毎日の洋服選びなど、色んなことに応用できるこの方法。
常に頭の片隅においていろんな場面で使っていくことで、決断力を上げるトレーニングになります。
人生を左右する決断の場合
ここは『結婚相手を選ぶ』というシチュエーションドラマから学んでいきます。
結婚相手として迷っているのはこの3人。
・ギタリスト⇨自己中心的だけとイケメン
収入:不安定(フリーター)
・医者⇨神経質、タイプじゃない
収入:高収入
・オタク⇨優しいけど浪費癖、見た目はふつう
収入:ふつう(会社員)
”帯に短し襷に長し”って感じの選択肢ですね。
【『消去法』で判断するのは危ない!】
ドラマでは相手を選ぶのに『消去法』で選んでいましたが、先生いわく「大変危ない選択、消去法の落とし穴に見事にハマっている」とのお言葉が!
まずこれだけはガマンならないという理由でギタリストの”自己中心的”を上げました。
消去法なのでこの時点でギタリストは消えます。
次に目を付けたのは収入。
オタクの収入は医者からすると見劣りするので、この時点でオタクは消え、残ったのは医者ということに。
【消去法の落とし穴とは】
悪いところだけを見て、良いところを見てないというのが消去法の落とし穴なんだそう。
一見すると正しいことのようにみえますが、いい所を全然見ずに次の判断をくだしています。
もっともらしくみえる判断なので、けっこう皆さんこの落とし穴にハマりがちだそうです。ご注意を(>_<)
格付け まるっとかけ算
先生がおススメなのは項目ごとに点数や優先順位をつけるこの方法。
❶評価項目を書き出す
この場合でいうと
・見た目
・収入
・性格
・社交的
などの項目をあげていきます。
❷5段階評価で点数をつける
❶であげた項目に5段階評価で点数をつけ、合計を出します。
この時点では合計で医者がトップでした。
❸評価項目に優先順位をつける
ここからが重要。
結婚相手に求める優先順位とは何かを考えます。
この場合
性格⇨収入⇨見た目⇨社交的
の順番に優先順位を決めました。
❹倍率をかける
その優先順位に対して『倍率』をかけていきます。
これを『重みづけ』といいます。
この場合、性格が優先順位1位だったので「×4」で元々の点数を4倍します。
あとは順番に「×3」「×2」「×1」として、先ほどの点数にかけていきます。
❺合計する
倍率をかけた点数を合計します。
すると最初の合計では1位だった医者を抜き、オタクがトップになりました。
こんな風に数字で評価していき、それに優先順位をかけることで、どれが重要なのかを判断することができます。
🚩格付け まるっとかけ算
人生の重大な決断のとき、目立つ短所や長所ではなく総合的に判断できる
番組では練習問題として、人生の大きな決断『家を買う』という問題にトライしていました。
評価項目として
・価格
・駅まで(徒歩)
・広さ
・環境(近くに公園があるかなど)
この評価項目に点数をつけ、さらに優先順位を決めそれに応じて倍率をかけていきます。
先生いわく
『全ての項目を評価し点数化するので、納得感がある』とのこと。
確かに数字でみることで、自分がなにを大事にしたいのかも客観的に判断できますね。
番組に登場されていたお悩みのご夫婦も、この方法で長男さんの習い事を決めてらっしゃいました。
こういう悩みって感情だけで決めがちで、問題を点数として数値化するなんて考えたこともありませんでした。
最初の全自動選択もそうですが、こういう方法を知って理解しておくだけでも目の前の悩みごとに対して前向きになれそうです。
自分らしい人生の選択ができそうで心強いッス( `ー´)ノ
番組公式サイトはコチラ→助けて!きわめびと