2 Jun 2016
わドラマ「セカムズ」第8話感想の②です。
今回は小堺パパ登場です。
物語のキーマンの登場でどう展開していくのか?
そして急接近している零治と舞子はどうなるのか?
今回も盛大にネタバレしております。
そしてムダに長いですのでお時間の余裕がある方はどうぞ。
小堺パパ登場
エレベーターの中では舞子をガン見する零治。
和田社長の言葉が効いてます。
そして会社には零治のパパ・幸蔵が。
企画戦略室の皆さんと和やかにおしゃべりしています。
今回は企画戦略室の皆さんの出番が多くて嬉しいですね。
家康の
「社長を生んでくれてありがとうございます」
という言葉に
「俺が生んだわけじゃないけど」
のセリフにVS嵐での大野さんの名セリフ
「お母さんいつも生んでくれてありがとう」
の言葉が思い出されます(笑)
なごんでる幸蔵に邪険な鮫島社長。
この2人にはなにかしらの確執があるようです。
でもパパがいなくても経営できるようにして行ってくれてたんですね。泣ける。
昨日は野宿したけど今日はステイゴールドに泊まるという幸蔵に、怒ってキャンセルさせる零治。
不本意ながら自分の家に泊まらせるようです。
そしてこの大荷物はなんでしょう?
鮫島社長があまりに幸蔵に冷たいので気になった企画戦略室の皆さんは、石神さんに理由を聞きます。
最近とっても仲良し。
零治と幸蔵の不仲の理由は幸蔵の離婚にあったようです。
昔お金にも酒にもだらしなかった幸蔵。
妻の誕生日に好きな色のカバンを贈ったんですが、なんとそれは妻が長年使っていたものと一緒。
自分のことを把握していない幸蔵に呆れ、そこから酒に酔っぱらっていた幸蔵とケンカになり妻を家から追い出してしまいました。
なんてこった。
その件で零治は幸蔵を恨んでいるらしく、関係は修復されないまま。
ここでカバンという単語が出てきましたが、どこかでまた再登場することがあるのでしょうか?
そう考えると一場面一場面忘れてはいけませんね。
パパの得意技はそば打ち
大きな荷物だなと思っていたらそば打ちの道具。
それにも零治は冷たい態度です。
夜になってソファで寝ている幸蔵ですが、零治と一緒でおまたにお手々をはさんでます。
親子ですねー。
しかし翌朝帰っていく幸蔵にも冷たい態度は変えません。
親子の溝は深いようです。
ところかわって社長室の零治。
舞子に向かって仮病を使います。
何気にまねき猫映ってます。
幸蔵に邪険にする零治に
「美咲にも同じことをしている。
社長と幸蔵は似ている」
「だから父親をよけいに許せない」
とお説教する舞子。
「あんなヤツと一緒にすんな」
「一緒になんかしてません。
幸蔵さんは社長と違って勇気をお持ちです。」
「どんなに軽蔑されようと、息子を喜ばせたい一心で会いに来る勇気を」
全く美咲とのことに当てはまりますね。
自宅に帰ると帰ったはずの幸蔵の姿が。
「電車に乗り遅れた」
という幸蔵に
「どうしてそんなしょうもないウソつくんだ」←お前が言うかって感じですよね。
ホントに親子そっくりです。
舞子のいうことは正しい。
結局もう一回自宅に泊めるになります。
友達を呼んだという幸蔵ですがそれは三浦(笑)。
幸蔵をパパ呼びです。
そしてモデルルームのくだりも出てきましたが、美咲と違って三浦には邪険です。
幸蔵の打ったそばを囲む5人。
そばに対して冷たい意見を述べる零治ですが、三浦がもらうと言っても邪魔すんなと言って渡しません。
これには舞子と幸蔵も顔を見合わせニヤリ。
素直になれない零治のことをよくわかってます。
だいたい小さいころ父の打ったそばが好きだった零治のために大きな荷物を持ってはるばる出て来たんですもんね。
今日もまたソファで寝る幸蔵に、今夜は毛布をかけてあげようとする零治。
変化がみられます。
ここのくだりがドリフみたいで面白い。
幸蔵がアクションを起こす度ソファの後ろにに隠れる零治(笑)
このドラマ、けっこうドリフ的な展開多くないですか?
ターゲットとする年齢が上なのもうなづけます。
零治が去るとおまたからそっと手を出して毛布をつかむ幸蔵。
起きてたんですね。
息子が見せた優しさに嬉しそうな顔。
私もここでもらい泣きしましたよ。
舞子に急接近する零治
舞子が気になる零治は今日も疲れたふりをして自宅でマッサージをしてもらいます。
零治のウソをまねき猫が半笑いで見ているような気がします。
パウダールームで美咲が泊まった時のように化粧水をパタパタしながら、あのリップクリームを取り出しますが塗るのは断念します。
こういうとこが細かいですね。
美咲のことを忘れてないという。
体のことを考えて雑炊を作ったという舞子に
「あとでたらふくいただくことにする」
なんか言葉のチョイスが間違っているようなかわいらしいような。
雑炊なんて少量だから「たらふく」は食べないだろうし、部下に「いただく」って、緊張すると敬語になっちゃうキャラなのか。
マッサージしてもらいながら、和田社長から聞いた言葉を尋ねます。
零治のことを好きだと言ったことを認める舞子。
「社長とはすでに家族のようなモノですから」
「本当の家族になってしまうという考え方もなくはない」
「まずはお付き合いから始めてみるのは」
「社長、失恋の寂しさ、辛さを身近な女で埋めようとするのは止めてください。
私といると社長は自分の欠点に向き合わずにすむから楽なんです。
社長にとって私が一番楽な逃げ道なんです。」
「ですからこれ以上私に甘えるのはやめてください。」
「弱い自分と向き合って、その上で本当に好きな人に立ち向かってください。
お父様は軽蔑を乗り越えて社長の扉をこじ開けました。
次は社長の番です。」
ここでセカムズ主題歌「I seek」が!!
これが流れて残り10分となるとセカムズは大きく動き出します。
水戸黄門の印籠のようですね。
最近では車でかけてるCDでこのイントロの「パパラパラパラー♪」が流れると何もないのにワクワクします。
こういう音楽とかニオイの記憶って後々までずっと残るんですよね。
なりふりかまわず自分の本当の気持ちを伝える零治
さあここからがこのドラマの真骨頂です!
夜なのにスーツに着替えた零治。
ネクタイは勝負カラーの緑!
決まってます!
電話でホテルを予約し走る零治。
向かうは美咲の働くステイゴールドホテルです。
零治の突然の出現に戸惑う美咲。
「ここのコンシェルジュはどんな要件も聞いてくれるって本当か?」
宿泊者に限るという美咲にカギを出す零治。
ルームナンバーは「333」。
ダーツの前フリと一緒の「みささん」です。
どうやったら仲直りする方法を尋ねる零治にもつれない美咲。
見かねたホテルの男性コンシェルジュが出てきてしまうほどです。
そんなにつれなくしてやんなよー( ;∀;)
一旦は引きますが美咲の帰りを待ち伏せします。
気味悪がられますがしょうがないですね。
美咲の顔にも嫌悪感が。
これラブコメじゃなかったのかよーー( ;∀;)
落語のCDを返しに来ただけだという零治ですが、なかなか引き下がりません。
嫌がる美咲を追いかけます。
なんでそこまでこだわるんだよーー( ;∀;)
実際こんな男が元彼だったら誰だって美咲と全く同じ態度をとるんでしょうが、相手が鮫島社長だからどうしても鮫島社長に肩入れしてしまって美咲の方が悪く思えてしまいます。
まんまと術中にはまっているんでしょうか?
誰がどうみてもしつこ過ぎる零治を応援してしまいます。
ゲーテの言葉を引用して
「意気地がなくて器の小さい俺の欠点を君は許せなかった。
だがゲーテの理論でいくと、俺も君のことを本当には愛していなかったことになる。」
言えば言うほど美咲を怒らせてしまう不器用な零治。
みてるこっちがツラい。
「全く空気を読まずに意見する男勝りの気の強さ、そしてだれかれかまわずふりかざしてくる学級委員ばりの正義感、俺はこの二つの欠点を受け入れられなかった」
さすが辣腕社長、人を見抜く目はあります。
でも今言うことじゃないけど。
この話を終わらそうとする美咲に
「終わってはいない。
なぜならまだ俺達の愛は始まってもいない。
これからがスタートだ」
ここで美咲が呆れて「はぁ?」って言うんですが零治への拒絶が感じられて悲しくなりました。
でも零治は引き下がりません。
「君と別れて俺は自分と真摯に向き合った。
そして気づいたことがある。
俺は自分の欠点を認めずに生きてきた。
俺が認めてないものをみささんが認められるわけがない。
これまでの問題点はそこにあった。
でももう心配は要らない。
俺は自分の欠点を認めることに成功した。
安心して俺の欠点を認めてくれて構わない」
この辺からまじで涙が( ;∀;)
大野さんの長台詞が話題でしたが、そんなことに気が回らないくらい集中してみてしまいました。
なのでここは大野さんに敬意を表して、ほぼほぼノーカットで文字起こしさせていただきます。
なぜ零治の欠点を認めなければならないのかと美咲は問います。
ここで美咲は社長呼びなのに対して、零治は「みささん」と呼んでるわけですよ。
健気さに泣けてきます。
毎週泣いてんな。
「本当の愛をスタートさせるためじゃないか」
2人の恋愛は過去のものとする美咲に
「俺は自分の欠点を認め、君の欠点をも受け入れる準備ができたと言っているんだ。
君が俺の欠点を受け入れないというのなら君は俺よりも器の小さい人間ということになる。
それでもいいのか」
さらに怒らせる零治。
「その気の強さを受け入れる準備が出来たと言ってるんだ。
君はどうする?逃げるのか?」
話が強引だという美咲。
もっともだ。
久しぶりに美咲に同意ですよ。
「物事を強引に進めるのは会社のトップとしては長所であるが、恋愛に限っては短所だ。
そこを君はどうする?
受け入れるのか?それとも逃げるのか?」
ここ上手いですねー。
零治の辣腕社長としての交渉スキルが発揮されてるし。
自分の欠点を認めると譲歩してるわけですよ。
だけど引いてそうで引いてない。
田中シェフを思い出します。
そして勝気なお嬢さんに向かって逃げるのかとあおっている。
すると今までドン引きだった美咲から条件を引き出すまで詰め寄ることに成功しましたよ。
条件があると言ってきた美咲に
「いいだろういくらでも飲もうじゃないか。
俺は君だけのコンシェルジュだ」
くぅーーーーすごいセリフ出たーーーー( ;∀;)
これにはもんぞり打って転げまわりましたよ。
スゴイセリフだな。
恋愛偏差値低いとはとても思えない!
やはり零治が本気を出したことで、元々持っていたけど仕事にしか発揮されなかった才能が恋愛にも活用され出したんですかね。
じゃないとこんな歯の浮くようなセリフ、美咲に良く思われようとウソで固めていた頃の零治だったら言えませんよ。
田中シェフが堕ちたように。
次の条件をメールで連絡するという美咲に、電話にしないかと提案しますが却下されその条件も飲みます。
ちゃんと欠点を認めて相手に譲歩してるんですよ。
去っていく美咲に
「ありがとう!気をつけて!
いさなみすやお!」
と声をかける零治。健気すぎます。
今までの零治だったらありがとうなんて言わないんじゃないかな。
精一杯の笑顔ですが、だんだん悲しそうなものにかわっていきます。
そしてラストのシーンがこちら。
ふつうだったらその前の零治の笑顔が曇っていくシーンで終わりそうなものを、最後に零治の後ろ姿で終わっている。
右手にはイルミネーションで飾られたきらびやかな樹木。
そしてそれと対照的に去っていく彼女の後ろ姿を寂しそうに見ている零治の悲しげな後ろ姿。
明と暗の対比がくっきりと描かれています。
大げさかもしれませんが、こういう絵面がセカムズの美学なのではと勝手に思ったラストシーンでした。
美しいです。
そして大野さんの立ち姿も抜群です。
感想まとめ:舞子の言葉に納得
このドラマはラブコメというジャンルではありますが、大きなテーマは主人公:鮫島零治の成長物語だという話は最初からありました。
何事も上から目線で人の気持ちなどおかまいなしだった傲慢な零治が美咲に恋をして人を気遣うことを覚え、美咲に振られることで自分の欠点を認めるという、今回はここまでの成長ぶりが描かれていました。
感想①で最初の美咲は女神のようだったと書きましたが、美咲が女神のようでないと零治が恋に落ちて、その傲慢で子供っぽい零治の恋が成就するのは難しかったわけで。
そしてなんでキスのことだけでであんなに怒るんだ、女神じゃなかったんかい?と思ってましたが、舞子のセリフで合点がいきました。
女神や聖母と恋愛しても、”自分の欠点に向き合わずにすむから零治は成長できない”んだと。
だから相手が舞子だと居心地はいいけど成長はできない。
相手が美咲のように欠点があるからこそ、零治が成長できるというわけなんですよね。
たぶんこれで合ってるよな(; ・`д・´)
…個人的な見解です。
舞子のこともそうだったけど、零治は人の本質を見抜く目に長けています。
だからこそ若くしてホテル業界の寵児とまで言われるようになった。
しかし恋愛に関しては全くのダメ男。
多分それは美咲にも言えることで、ホテルで働く人間としては素晴らしい実力を持っていますが、恋愛に関してはダメなんでしょう。
思い返せば第1話で元カレに激しくののしられてたのを見てなんか裏があるのかと思ってましたけど、元カレにも零治にしたように勝気な態度で正論をふりかざしていたのではないでしょうか?
別れた彼女に対するメールだとしても文面に悪意がありましたもんね。
人間って自分が悪いとわかっていても、正論ぶつけられてさも自分だけが悪いように言われたらたまったもんじゃないです。
わかってんだよーそれを言ってくれるなよー的な。
美咲はそういう
「正論をふりかざす学級委員のようなタイプ」
として描かれているキャラクターなんですね。
ある意味零治と似ていて、そういうタイプに恋しないと零治は成長できなかった。
舞子の包み込むようなやさしさだと、ぬるま湯の中で安穏としているようなもんで成長できないキャラクターなんですよ。
どっちも強烈な刺激がないと成長できないタイプとして描かれているんじゃないんでしょうか。
8話をみてやっと7話のモヤモヤが晴れましたよ。
7話の最後が強烈すぎて、そして6話から7話の幸せ度の落ち方がすごすぎて大野さんの映画話に逃げたくなったほど(笑)
メンタルが豆腐なんです(絹ごし)。
あと2話でどこまで美咲も成長できるのか。
ぶっちゃけて個人的な意見を言いますと、今の美咲だったら零治とくっつかなくていいです( `ー´)ノ
零治のモンペと化している私からしたら、あんな女願い下げよってねくらい。
しかーし美咲がこのままで終わるわけがない!
彼女はやれる子なんだ←何様
だってあの変人・零治に付き合ってくれたじゃないか( ;∀;)
キノコのこと、ステキな趣味と言ってくれたことを忘れはしませんよ。
不器用な提案だったしりとりに乗っかってくれたこと、クビアカトラカミキリのこと覚えててくれたこと忘れちゃいませんよ。
次回、好感度爆上げしてくれることを期待します。
ぜひ美咲にも成長してもらって大団円で最後には号泣したい。
いや、どっちの方向に進んでも号泣することは間違いないですけど。
今回は美咲の出番が少なかったせいで、チーム鮫島(舞子と石神)と企画戦略室の皆さんがたくさん活躍してくれて私的には嬉しい回でした。
最初の頃、美咲とくっついちゃったら出番少なくなってヤダなーと言っていたのがいい意味で裏切られています(笑)
そしてしれっとカムバックしていたまねき猫にもテンション上がりました。
やっぱ御利益あったんですよ。
片付けたらダメなんですよ( `ー´)ノ
そしてなんとなく美咲が悪者みたいになっていますが、それも波瑠さんの演技力の賜物でしょう。
素の感じは大野さんと一緒でほんわかした感じの方のようですし。
「朝ドラの厳しい環境が良かった」
と言えるくらいの根性のある方です。
その辺のストイック加減も似ていると思います。
リアルの世界でいえば美咲の言ってることの方が正当ですよ。
零治の方が無茶苦茶ですが、セカムズは初めから零治目線で物語が進んでいるのでどうしても零治の味方になってしまうようになっちゃうんじゃないのかなと。
来週はコスプレだし、大野さんの盟友上島竜兵さんもご出演されるし、なんか和田社長は土下座してるし(社長辞めてる?)、めっちゃ楽しくなりそうです。
欠点を認めた零治に怖いもんはありません。
大野さんもおっしゃってましたが、悔いのないように突っ走って見事に玉砕すれば良いと思ってます(笑)
それでこそ「ラブコメ」。
そして玉砕したけど美咲を諦めきれない零治から始まるシーズン2とかの展開になればいいと(笑)
番外:深夜2時ちょっと前のリアルタイム検索
今回はいつもより遅くなってしまいました。
11位セカムズクイズ 14位コンシェルジュ
20位いさなみすやお 25位和田社長
30位村沖 39位鮫島社長
45位鮫島零治 48位小堺
今週はリアタイできなかったのでこれ見てコンシェルジュとは何ぞやと思ってましたが、そりゃ話題になるわ。
名セリフだもん♡
残りあと2話しかないのが悲しすぎますが、地方の片隅から熱く応援しております。
撮影も佳境に入っているかとは思いますが、最後までケガなどのないように頑張ってください。
最後まで目いっぱい応援いたします。
そしてドラマ史に残る名作となることを願っております。
第9話の感想①はコチラ⇩
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