25 Oct 2017
毎日生活しているうちに衣服についてしまう「しみ」。
なかなかふつうの洗剤で落とせなくてクリーニング店のお世話になりがちですが、家庭にある材料で簡単にシミ抜きができたら嬉しいですよね。
その万能シミ抜き剤が「魔法水」。
家にある、もしくはふつうに買える材料を混ぜるだけで誰でも簡単に作ることができます。
今回はその材料や上手な使い方をご紹介したいと思います。
万能シミ抜き剤「魔法水」とは
この「魔法水」を考案されたのは横倉靖幸さん。
創業70年の老舗クリーニングショップ「クリーンショップ ヨコクラ」のオーナーさんです。
クリーニングのプロとして「このシミは落とせなかった」というのが許せなかった横倉さん。
20年余りありとあらゆる薬剤や洗剤の研究を行った結果、一般では入手できないプロの使う薬剤ではなく家庭にあるものでできる万能シミ抜き剤を作ることに成功されました。
それが「魔法水」。
食べ物や飲み物のシミの9割に効果を発揮、落ちにくい血液のシミにも効果があるんだそう。
一体どのようなものなのでしょうか?
「魔法水」の作り方&材料
「魔法水」を作る材料は3つとお手軽だし経済的。
魔法水の材料●液体の酸素系漂白剤 小さじ3
●重曹 小さじ1
●食器用中性洗剤 3滴
この比率が魔法水の黄金比。
シミの大きさに合わせて分量を増減させます。
「液体の酸素系漂白剤」が色素を壊し、「重曹」が漂白効果を高め、「食器用中性洗剤」が浮き出たシミの再付着を防ぐ働きをし、その効果を最大限に高めたのがこの黄金比。
作るときに混ぜ過ぎると化学反応をおこして効果がなくなるので、軽く5回ほど混ぜるだけにします
魔法水の使い方
1 乾いたきれいなタオルの上にシミのついた衣服をおく
(シミの部分がタオルの上にくるように)
2 魔法水をハブラシに付け、シミの部分をたたく
(タオルにシミを移動させるように)
3 ある程度シミが抜けたら、タオルをきれいな面にかえ再び魔法水を付けたハブラシでたたく
4 きれいになるまでこれを繰り返す
5 水ですすぐ
【口紅の場合】
口紅を落とすときはメイク落としも一緒に使います。
基本の使い方のようにきれいなタオルの上に「口紅がついた部分を下」にしてメイク落としをかけます。
その後魔法水のついたハブラシでたたいて落とします。
【ミートソースの場合】
ミートソースの場合は、まず水と食器用中性洗剤を1:1の割合で混ぜ、これをハブラシに付けシミをたたきます。
その後魔法水のついたハブラシでたたいて落とします。
なぜ「魔法水」は効きめがスゴイのか
この魔法水がシミを落とせる秘密として、自分で作るので「作り置き」の洗剤にはない効果があるという点があります。
作り置きではない「作りたて」の魔法水は化学反応をおこしている真っ最中なのでシミを分解する力もバツグン。
市販の洗剤では落とせないシミも魔法水なら可能というのはこの利点があるからこそ。
しかし裏を返すと、化学反応が終わってしまうと効果が薄れてしまうため一定の時間以内に使うのが鉄則。
なので「魔法水」は作り置きせずにそのつど作って使うというのがポイントになります。
魔法水は作ってから3時間以内に使用する
(化学反応が活発なうちに)
そしてシミを落とした後は必ず水ですすぎます。
それから洗濯機で丸洗いします。
魔法水が洋服に残っていると、液体の酸素系漂白剤が入っているので生地の色を少しずつ溶かしてしまう危険があるのでシミ抜きしたままで終わらないのがポイント。
魔法水のつけ置きも化学反応が強すぎるのでやらないようにしましょう。
シミ抜きした後は水ですすぎ、洗濯機で丸洗いすること。
つけ置きは化学反応が強いのでNG。
【注意:魔法水が使えないもの】
●「水洗いNG」の衣服
●泥汚れには効果が期待しにくい
重曹や洗剤の類も一般的にどこでも買えてお財布にも優しいし、それを分量通り混ぜればいいから簡単。
あとは混ぜ過ぎないとか作りたてを使うとかすすぎをキチンと行うなどの注意点を守ればいいだけ。
シミ抜き=プロのクリーニング屋さんにお願いという今までとは違った選択肢が生まれますね。
やはり衣服というのは清潔感が大事ですし、シミがあっても愛着があって捨てられない服というのは誰にでもあるもの。
「魔法水」はそんな洋服たちの救世主になってくれそうです。