30 Nov 2016
「林修の初耳学」MCの林修先生は超博識で有名ですが、その林先生が心酔しているのが中室牧子先生という方。
教育やそれに伴う学力などがどのように経済に関係をしているのかを研究なさっている方で、莫大な研究データからその関係性を調べていらっしゃいます。
教え方もわかりやすく、研究内容もデータに裏付けされているので説得力があります。
目からウロコの教育論が大変ためになると思うので、これから随時書き留めていこうと思います。
中室牧子先生は慶応義塾大学准教授であり教育経済学者。
その著書は累計30万部のベストセラーになっています。
学力以外に将来の収入におおきく関わる能力とは?
教育経済学では
「学力が同じ人であっても将来の収入がかわってくるという状況」を分析してるそうです。
アメリカの13000人のデータから
「高校卒業後進学した人」のグループと
「高校を退学して大検によって大学に進学した人」のグループが35~39歳の時を比較した場合、
年収の開きがおよそ100万円にもなっていました。
この二つのグループは学力が同じになるように調整されているので、学力の差で年収に開きがでたわけではありません。
ではこの二つのグループの違いはなんなのでしょうか?
将来の収入を左右するのは「自制心」と「忍耐力」
●将来の収入を分けるのは
”高校での過ごし方”
ここで重要になるのが「非認知能力」。
テスト結果など数字で表せる「認知能力」とは違い、
非認知能力とは
・自制心
・忍耐力
・コミュニケーション
・やり抜く力
などテストでは計測できない能力のこと。
学力が自分で勉強することで身につくのに対し、
非認知能力は誰かに教わらなくてはならないため、
学校やクラブ活動などの人間関係の中で構築される能力になります。
社会にでた場合、学力だけでは解決できない問題に直面したとき、「自制心」や「忍耐力」が必要になってきます。
それを身につけるには学校で先生や友人に触れあったり、
部活動や課外活動などを体験することが大事で、
最近の研究では、部活動や課外活動を経験した人のほうが将来の収入が高いというデータがでているそう。
小さいころからの「しつけ」が肝心
小さいころ、親から
・うそをついてはいけない
・約束を守る
・大きな声であいさつをする
などの「しつけ」を徹底して受けた子供は
非認知能力が高いという研究結果がでているそう。
なんとしつけを受けてない人との年収の差は86万円にもなるそうです。
●子供の非認知能力チェック法
アメリカの幼稚園で実験した方法。
☑子供の目の前におやつを置いてガマンさせる
子供の目の前にチョコをおいて、
「今食べなかったらもう1個チョコをあげる」と言い、いつ戻るかを告げずにその部屋を退出。
これでガマンできる子は「自制心」が備わっているとのこと。
番組で検証した結果10人中6人の子供がガマンできたそう。
ガマンできなかった子供は今のところ”自制心が弱い”ということになりますね。
自制心は普段の生活の中で簡単に鍛えることができる
最近の研究では
●規則正しい生活をおくることで
自制心を鍛えられる
という結果がでているんだそうです。
毎日決まった時間に寝るとか。
📍毎日背筋を伸ばすように伝え実践させる
これだけでも非認知能力が育つという研究結果も出ているそうなので、諦めずに実践することが大事ですね。
番組公式サイトはコチラ→林修の初耳学
習慣化する方法
ここからは私の体験談です。
●身につけたい行動を21日間継続する
例えば朝起きることが苦手でも早起きの習慣をつけたいなら、「毎日○時に起きる」という行動を21日間継続します。
そうするとそれが「習慣」となり、
意思の力を必要としなくても行動できるようになります。
私も早起きが苦手でしたが、21日間目標の時間に起きることを繰り返した結果、どんなに眠くでもとりあえず起きるという「習慣」がつきました。
習慣になると意思の力(これをしなければならない)がなくても実行できるので苦になりません。
なにか行動したい、人生をかえたいと思ってらっしゃるなら一度試してみることをおススメします。